OT臨床ポケット手帳

OT臨床ポケット手帳
予約販売開始!!2025年11月初旬発送予定
編集
:有久勝彦 木下亮平
著者
:本多亮平 中津留正剛 竹部裕也 大町昭彦
  中西 一   有久勝彦  木下亮平
ページ数
:320頁
判型
:B6変形判 2色
ISBN
:978-4-908933-53-0
定価
:3,410円(本体3,100円+税)
発行年
:2025年11月


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内容

 みんなが待った『臨床手順』の便利なポケット本が完成

 医療に作業療法が導入されてから約60年。様々な疾患に対する作業療法の手順を簡明にまとめた書籍は皆無である。そのため若手OTは「何を,どの順番で行えばよいのか」と悩むことが非常に多い。これは,同じ疾患でも患者ごとに違いが大きく,臨床手順を一元化するのが難しいことに加え,養成校でも活用場面に応じた評価・アプローチを学ぶ機会が少ないためである。
 本書はこの課題を打破し,「誰もが一定水準の作業療法を提供できる」ことを目指して構築された究極の一冊である。そこには疾患別の評価・アプローチを順序立てて整理し,さらにカルテ記載や他職種との情報共有といった日常業務の流れも解説。臨床の“モヤモヤ”が明確になり,自信をもって結果を出せる,まさにパーフェクトな一冊である。

【本書の5大特徴】
①ポケットに入るサイズの臨床手順ガイドブック
②誰でも評価および治療を効率的に,また安全に実施が可能
③リハビリ時における要点と配慮すべき注意事項を平易に説明
④疾患特異性で必要な知識を具体的に提示
⑤臨床実習でも活用可能な技術を網羅

目次

   第Ⅰ部 作業療法の臨床手順
  •  第1章 作業療法前の情報収集
    • 1.カルテと看護記録から収集する情報
    • 2.他職種からの収集する情報
    • 3.安静度・自立度の確認
    • 4.患者の予定確認と作業療法の時間調整
  •  第2章 作業療法前の準備
    • 1.患者への挨拶と本人確認
    • 2.作業療法の説明と患者の同意
    • 3.ベッドサイドの環境調整
    • 4.大切な基礎知識
  •  第3章 離床前のバイタルサイン測定と対応
    • 1.血圧の測定
    • 2.脈拍の測定
    • 3.経皮的動脈血酸素飽和度の測定
    • 4.呼吸回数の測定
    • 5.作業療法開始前の中止基準と実施可否の判断
  •  第4章 離床の実際
    • 1.ベッドアップ
    • 2.端座位の練習
    • 3.立位の練習
    • 4.移乗の練習
    • 5.歩行の練習
    • 6.作業療法中の中止基準
    • 7.作業療法中におけるリスク管理と対応
  •  第5章 作業療法後の身体と環境調整
    • 1.ベッド上のポジショニング①─ 30°側臥位
    • 2.ベッド上のポジショニング②─ファーラー位
    • 3.車いす座位のポジショニング
    • 4.作業療法後の環境設定
  •  第6章 作業療法後の業務
    • 1.看護師への報告
    • 2.医師への報告
    • 3.リハビリスタッフへの報告
    • 4.カルテの書き方
  •  第7章 その他の業務
    • 1.定期的なカンファレンス
    • 2.退院前のカンファレンス
    • 3.在宅復帰に向けた確認事項と解決方法
    • 4.介護保険制度で利用できるサービス
   第Ⅱ部 基本的な作業療法アプローチ
  •  第1章 関節可動域練習 
    • 1.上肢の関節可動域練習
    • 2.下肢の関節可動域練習
    • 3.体幹の関節可動域練習
  •  第2章 ストレッチング
    • 1.上肢のストレッチング
    • 2.下肢のストレッチング
    • 3.体幹のストレッチング
  •  第3章 筋力トレーニング 
    • 1.上肢・下肢・体幹の筋力トレーニング
  •  第4章 基本・ADL 動作と姿勢保持練習 
    • 1.寝返り練習
    • 2.起き上がり練習
    • 3.座位・立位姿勢保持の練習
    • 4.立ち上がり練習
    • 5.バランス練習
    • 6.車いすからベッドへの移乗動作練習
    • 7.車いすの駆動練習
    • 8.杖歩行練習
    • 9.階段昇降練習
    • 10.トイレ動作練習
    • 11.更衣動作練習①─上衣
    • 12.更衣動作練習②─下衣
    • 13.整容動作練習─歯磨き・クシ操作
    • 14.入浴動作練習─洗体動作と浴槽のまたぎ・しゃがみ動作
    • 15.家事動作練習―掃除・料理
  •  第5章 有酸素運動 
    • 1.有酸素運動の選択方法
    • 2.有酸素運動の強度設定
    • 3.有酸素運動の実際
   第Ⅲ部 神経障害の作業療法
  •   第1章 脳卒中
    • A.疾患の特徴・注意点
    •   1.脳梗塞の特徴・注意点
    •   2.脳出血の特徴・注意点
    • B.症状の評価
    •   1.症状の評価と分類方法
    •   2.離床の評価
    •   3.意識障害
    •   4.片麻痺機能検査
    •   5.感覚検査
    •   6.協調機能検査
    • C.症状別のリハビリテーション
    •   1.意識障害が重度な症状
    •   2.運動麻痺で動作困難な症状①─重度
    •   3.運動麻痺で動作困難な症状②─中等度
    •   4.運動麻痺で動作困難な症状③─軽度
    •   5.感覚障害で動作困難な症状
    •   6.協調機能障害で動作困難な症状
    •   7.機能障害が極軽微な症状
    •   8.プッシャー現象で動作困難な症状
    •   9.リスク管理に必要な知識
  •  第2章 高次脳機能障害病
    • 1.症状の特徴
    • 2.作業療法前のスクリーニング
    • 3.注意障害の作業療法
    • 4.記憶障害の作業療法
    • 5.半側空間無視の作業療法
    • 6.失行の作業療法
    • 7.遂行機能障害の作業療法
  •  第3章 運動器障害 
    • A.上肢・体幹
    •   1.橈骨遠位端骨折
    •   2.肘頭骨折(術後)
    •   3.脊椎圧迫骨折
    • B.上肢・体幹
    •   1.大腿骨転子部骨折・大腿骨頸部骨折(術後)
    •   2.人工股関節全置換術後(THA)
   第Ⅳ部 主な重複疾患に対するリスク管理
  •   第1章 心不全
    • 1.疾患の特徴
    • 2.作業療法の中止基準
    • 3.ADL 練習とリスク管理
    • 4.患者教育(リスクコミュニケーション)
  •  第2章 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
    • 1.疾患の特徴
    • 2.作業療法の中止基準
    • 3.ADL練習とリスク管理
    • 4.患者教育(リスクコミュニケーション)
  •  第3章 パーキンソン病
    • 1.疾患の特徴
    • 2.リスク管理
    • 3.ベッドサイドの練習と注意点
    • 4.基本的なADL練習
    • 5.患者教育(リスクコミュニケーション)
  •  第4章 認知症
    • 1.疾患の特徴
    • 2.非薬物療法
    • 3.転倒リスクへの対応
   巻末資料
    • 1.治療に使用される主な薬剤
    • 2.血液検査データの見方

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