効果がみえる中枢神経疾患の再構築アプローチ-タナベセラピー

著者
:田邉浩文
ページ数
:136頁
判型
:B5判 2色
ISBN
:978-4-908933-02-8
定価
:本体3,400円+税
発行年
:2016年9月


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内容

 患者の笑顔を作り出す、もっとも効果的な片麻痺アプローチ!!

 片麻痺者のリハビリテーションは、本来、医療機関だけでなく自宅や地域社会の実生活場面で行われるべきものである。例えば、片麻痺者が単純動作を一日かけて数万回繰り返したとしても脳に可塑的な変化は起こらないが、実生活で麻痺肢を繰り返し使用することで、脳に可塑的な変化を及ぼし諸機能が回復するといわれている。そこで、セラピストは医療機関では徒手的なアプローチを用いて麻痺肢を実生活で使いやすくし、次に麻痺肢を実生活の中で積極的に使用するよう誘導する必要がある。このリハビリテーションの考え方は、国際的にみてもスタンダードになっている。しかし、多くの徒手的アプローチでは、短時間で麻痺肢を実生活でうまく使えるほどまで改善できないことが多い。

 本書では、長年の臨床経験および知見をもとに、短時間で確実に麻痺肢の機能を改善させる徒手的な手技および持続可能とさせる効果的なアプローチを、豊富な写真を用いて理解しやすいよう容易に解説。特に、ここでの徒手的な手技による短時間の機能回復こそが、実生活での麻痺肢の使用を可能にさせ、それにより脳内に可塑的変化を起こし身体諸機能を回復させる。本書は、片麻痺者に希望を与える真に役立つ実践書である。

目次

第Ⅰ章 中枢神経疾患の再構築アプローチの理論―タナベセラピー
第1節 生活動作が脳を変化させる
  • 1 脳の可塑性
  • 2 CIセラピーとは
  • 3 CIセラピーの実際(事例)
  • 4 生活動作は皮質構築を及ぼす有効な治療法
第2節 中枢神経疾患に対する効果的な再構築アプローチ
  • 1 中枢神経疾患に対する理想的なリハビリテーション
  • 2 ボトムアップおよびトップダウン・アプローチ
  • 3 片麻痺者のリハビリテーションにおけるボトムアップ・アプローチとトップダウン・アプローチ
第3節 タナベセラピーで実践する行動変容アプローチ
  • 1 新たな行動を受け入れ実行に移すための条件
  • 2 新たな行動を採用して現在の行動を変容させるための介入方法
  • 3 タナベセラピーの行動変容ステージ
第Ⅱ章 タナベセラピーのプログラムとは
第1節 タナベセラピーのプログラム概要
  • 1 上肢および下肢のプログラム
  • 2 1日における介入時間とその期間
第2節 タナベセラピーのプログラム手順
  • 1 タナベセラピーのプロトコル
  • 2 介入前の面接
  • 3 プログラムの実施
  • 4 介入後のモニタリング
第Ⅲ章 タナベセラピーの実際①―上肢ボトムアップ・アプローチ
第1節 上肢ボトムアップ・アプローチとは
  • 1 上肢ボトムアップ・アプローチ
  • 2 上肢ボトムアップ・アプローチの実際
  • 3 上肢ボトムアップ・アプローチのシート記入例
第2節 上肢ボトムアップ・アプローチを行うための徒手的テクニック
  • 1 上肢ボトムアップ・アプローチのための体幹に対する徒手的テクニック
  • 2 上肢ボトムアップ・アプローチにおける徒手的テクニックの実際
第Ⅳ章 タナベセラピーの実際②―下肢ボトムアップ・アプローチ
第1節 下肢ボトムアップ・アプローチとは
  • 1 下肢ボトムアップ・アプローチ
  • 2 各種運動機能レベルに対する下肢ボトムアップ・アプローチの設定
第2節 下肢ボトムアップ・アプローチを行うための徒手的テクニック
  • 1 片麻痺者の歩行特性
  • 2 片麻痺者特有の歩行が生み出す軟部組織の短縮
  • 3 片麻痺者における歩行改善の徒手的テクニック
  • 付 録 タナベ・スパイダースプリントの紹介

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