PT評価ポケット手帳
- 編集
- :美﨑定也 柴田雅祥
- ページ数
- :300頁
- 判型
- :B6変形判 2色
- ISBN
- :978-4-908933-14-1
- 定価
- :2,970円(本体2,700円+税)
- 発行年
- :2018年8月
内容
学生・ベテランを問わず、理学療法必携のお守りが遂に完成!!
「理学療法は,評価に始まり,評価に終わる」と誰が述べたか不明だが、その訓辞は今も語り継がれている。そのため「評価なんぞ,すべて覚えて当然だ」という考えがいまだに続いている。この思考は、21世紀の臨床・実習に即しているのか?自信のない評価を行うほうが、大問題だ。覚えていなければ,サッと確認し、キチッと評価できたほうが、その後の治療等へスムーズに介入できるのではないだろうか。
この問題を解決する手段として、①いつもポケットに持ち歩けて,②困った時に手が届き、③すぐにポイントとコツがわかる、をコンセプトに生まれたのが本書である。特に項目の選定には、良く遭遇する疾患を想定し、多角的な視点から絞り込み導いた評価161を厳選。早速ポケットに忍ばせ、目まぐるしく回る現場でぜひ活用してほしい。
【本書の特徴】
・臨床現場においてスタンダードな理学療法評価,検査データ,医療機器設定,薬剤などをまとめ
た,ポケットに入る(持ち歩ける)ガイドブック。
・若手PT・学生が評価および治療を標準的・効率的に,また安全に実施が可能。
・単なる資料集ではなく,経験豊富な専門家の視点・コツを解説.
・300ページのボリュームなのに、厚さが僅か1cm.
目次
代表的な疾患および高齢者に対する評価一覧
第Ⅰ部 共通評価項目
- 1.情報収集
- 2.国際生活機能分類(ICF)と国際障害分類(ICIDH)
- 3.意識障害(JCS・GCS)
- 4.形態測定
- 5.関節可動域検査
- 6.徒手筋力検査(MMT)
- 7.感覚検査
- 8.反射検査
- 9.姿勢反射検査
- 10.筋緊張検査
- 11.協調機能検査(運動失調)
- 12.認知症検査(HDS-R・MMSE)
- 13.疼痛の評価
- 14.歩行観察
- 15.10 m歩行テスト(10MWT)
- 16.片脚立位
- 17.Functional Reach(FR)
- 18.Timed Up and Go test(TUG)
- 19.Barthel Index(BI)
- 20.FIM(機能的自立度評価表)
- 21.リハビリテーション栄養
第Ⅱ部 疾患別評価項目
第1章 神経
- A.脳卒中
- 1.modified NIH Stroke Scale(NIHSS)
- 2.Brunnstrom Recovery Stage(BRS)
- 3.SIAS(脳卒中における包括的な評価)
- 4.Fugl-Meyer Assessment(FMA)
- 5.modified Rankin Scale(mRS)
- 6.modified Ashworth Scale(MAS)
- 7.半側空間無視検査(CBS)
- 8.失語の把握
- 9.高次脳機能検査(CDT)
- 10.行動無視検査(BIT)日本語版
- 11.注意および遂行障害検査(TMT)
- 12.CHADS2スコア
- 13.脳領域の機能と症状(簡易版)
- B.神経筋障害
- 1.Hoehn-Yahrの重症度分類
- 2.unified Parkinson’s disease rating scale(UPDRS)日本語版
- 3.ALS機能評価スケール改訂版(ALSFRS-R)
- 4.厚生労働省が定めるALSの重症度分類(5段階)
- 5.重症筋無力症(MGFA)Clinical Classfication
- C.脊髄損傷
- 1.ASIA(アメリカ脊髄障害協会)分類
- 2.Frankel分類と改良Frankel分類
- 3.座位評価(ISMG)
第2章 運動器
- A.運動器
- 1.大腿骨頸部骨折の分類(Garden分類)
- 2.大腿骨転子間骨折の分類(Evans分類)
- 3.椎体骨折評価基準
- 4.Neer分類
- 5.上肢障害評価表(DASH)
- 6.有痛孤(Painful Arc Sign)
- 7.ドロップアームテスト(Drop Arm Test)
- 8.エンプティーカンテスト(Empty Can Test)
- 9.リフトオフ(Lift Off)徴候
- 10.指椎間距離
- 11.臼蓋形態評価
- 12.日本整形外科学会股関節疾患評価質問票(JHEQ)
- 13.ハリスの股関節機能評価表(HHS)
- 14.アリステスト(Allis Test)
- 15.トーマステスト(Thomas Test)
- 16.エリーテスト(Ely Test)
- 17.オーバーテスト(Ober Test)
- 18.パトリックテスト(Patrick Test ; Faber Test)
- 19.日本語版膝機能評価法(準WOMAC)
- 20.Keiigren‐Lawrence分類
- 21.ホーマンズ徴候(Homan’s Sign)
- 22.Oswastry腰痛特異的QOL質問票(ODI)
- 23.Roland‐Morris障害質問票(RDQ)
- 24.ロコモティブ・シンドロームの評価(ロコモ度テスト)
- 25.下肢伸展挙上テスト(SLRテスト)
- B.スポーツ
- 1.マックマレーテスト(Mc Maurray’s Test)
- 2.アプレー圧迫テスト(Apley Compression Test)
- 3.外反ストレステスト
- 4.内反ストレステスト
- 5.ラックマンテスト(Lachman Test)
- 6.前方引き出しテスト
- 7.Nテスト
- 8.後方引き出しテスト
- 9.脛骨落ち込み徴候(Sagging Sign)
- 10.膝屈曲拘縮検査(HHD)
- 11.膝蓋跳動
- 12.ストロークテスト(Stroke Test)
- 13.クランクテスト(Crank Test;前方不安定性テスト)
- 14.ノーウッドテスト(Norwood Stress Test;後方不安定性テスト)
- 15.サルカスサイン(Sulcus Sign;下方不安定性テスト)
- 16.ニアーのインピンジメントテスト(Neer Impingment Test)
- 17.ホーキンス─ケネディのインピンジメントテスト(Hawkins-Kenndy Impingment Test)
- C.切断
- 1.断端の四肢長・周径
- 2.ソケットの適合評価
- 3.大腿義足のスタティック・アライメント
- 4.大腿義足歩行の評価
第3章 内部障害
- A.循環器
- 1.NYHA(New York Heart Association)心機能分類
- 2.うっ血性心不全の診断基準(Framingham Criteria)
- 3.Killip分類
- 4.大動脈解離の分類(DeBakey分類とStanford分類)
- 5.Forrester分類
- 6.Nohria-Stevenson分類
- 7.心胸郭比(CTR)
- 8.心電図の基本事項
- 9.Lown分類
- 10.代表的な不整脈
- 11.ペースメーカーペーシング様式(国際ペースメーカーコード)
- 12.心筋梗塞部位と12誘導心電図変化
- 13.冠動脈造影検査(AHA分類)
- 14.心臓超音波検査(心エコー),左室駆出率(LVEF)の程度分類
- 15.リスクの層別化(AHA exercise standard)
- 16.心拍数(脈拍)
- 17.血圧測定
- 18.心音
- 19.鎮静スケールRASS(Richmond Agitation-Sedation Scale)
- 20.CAM-ICUフローシート(Confusion Assessment Method for the Intensive Care Unit
flow sheet) - 21.うつ性自己評価尺度(SDS)
- 22.6分間歩行(6MWT)
- 23.シャトルウォーキングテスト(ISWT)
- 24.心肺運動負荷試験(CPX)
- 25.METs表(Metabolic Equivalents)
- 26.身体活動能力質問票SAS(Specific Activity Scale)分類
- B.呼吸器
- 1.呼吸不全の分類
- 2.急性呼吸窮迫症候群(ARDS)診断基準
- 3.慢性閉塞性肺疾患(COPD)病期分類
- 4.COPDアセスメントテスト(CATスコア)
- 5.mMRC息切れスケール(修正MRC息切れスケール)
- 6.GOLDによるCOPDの複合的評価
- 7.呼吸困難の評価(Borgスケール)
- 8.腹式呼吸の熟達度(千住らのGrade評価)
- 9.肺活量測定(肺気量分画)
- 10.努力肺活量測定(努力呼気曲線)
- 11.努力肺活量測定(フローボリューム曲線)
- 12.換気障害分類
- 13.酸素解離曲線
- 14.代表的な胸部X線所見
- 15.胸郭の形態(変形)評価
- 16.胸郭拡張差の正常値
- 17.呼吸数とパターン
- 18.打診音の分類
- 19.聴診音の分類
- 20.聴診部位
- 21.痰の性状一覧
- C.人工呼吸器
- 1.基本的な呼吸器の様式・モード・補助機能
- 2.人工呼吸器のグラフィックモニター〔従量式換気法(VCV)が一定流量の場合〕
- 3.非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)の基本モード
- 4.ウィーニング開始条件
- 5.酸素療法
- 6.ボンベ残量の見方
第Ⅲ部 生活環境支援
- 1.身体機能の残存能力と生活環境整備
- 2.移動に必要なスペース
- 3.移動のための福祉用具(車いす・杖・シルバーカー・歩行器・歩行車)
- 4.手すりの選択
- 5.段差解消(上がり框・スロープ・居室間・浴室)
- 6.建具の種類と動作の特徴(特に戸びら)
- 7.トイレの環境整備のポイント
- 8.浴室で使用する福祉用具と使用目的
- 9.浴槽周囲における動作別の手すり選択の基準
- 10.転倒予防のための住まいの確認
- 11.介護保険制度における福祉用具貸与・購入の種目
- 12.介護保険制度における住宅改修補助
巻末資料
- 1.生化学検査・凝固検査
- 2.血液検査
- 3.尿・一般検査
- 4.救命処置(BLS)
- 5.急変時の対応
- 6.感染対策
- 7.運動中止基準
- 8.離床開始基準(意識状態・循環機能・呼吸機能・人工呼吸器・その他)
- 9.医療機器設定