OT評価ポケット手帳 第2版
- 編集
- :濱口豊太
- 著者
- :今西里佳 間宮靖幸 鈴木誠 鈴木貴子 小池祐士
石岡俊之 笹尾久美子 小泉浩平 滝澤宏和 薄木健吾
高橋里奈 久保匡史 天野良文 浅見正人 成田大地
田坂翔太 山本禎 水村祥 坂本大悟(執筆順)
- ページ数
- :360頁
- 判型
- :B6変形判 2色
- ISBN
- :978-4-908933-38-7
- 定価
- :2,970円(本体2,700円+税)
- 発行年
- :2022年8月
(送料無料)
内容
作業療法の金字塔的お守りが最新の評価を加えてリニューアル!!
「作業療法は,評価に始まり,評価に終わる」と誰が述べたか不明だが、その訓辞は今も語り継がれている。そのため「評価など,すべて覚えて当然だ」という考えがいまだに続いている。この思考は、21世紀の臨床・実習に即しているのか?自信のない評価を行うほうが、大問題だ。覚えていなければ,サッと確認し、キチッと評価できたほうが、その後の治療等へスムーズに介入できるのではないだろうか。
この問題を解決する手段として、①いつもポケットに持ち歩けて,②困った時に手が届き、③すぐにポイントとコツがわかる、をコンセプトに生まれたのが本書である。特に項目の選定には、良く遭遇する疾患を想定し、多角的な視点から絞り込み導いた評価200を厳選。早速ポケットに忍ばせ、目まぐるしく回る現場でぜひ活用してほしい。
【本書の特徴】
・ガイドライン改訂に合わせて各疾患に必要な評価をプラスし,ROM 測定・MMTなどは最新版に
統一。
・臨床現場においてスタンダードな作業療法評価,検査データ,運動中止基準,離床開始基準,
医療機器設定などをまとめた,ポケットに入る(持ち歩ける)ガイドブック
・若手OT・学生が評価および治療を効率的に,また安全に実施が可能。
・単なる資料集ではなく,経験豊富な専門家の視点・コツを記載。
・360ページのボリュームなのに、厚さが僅か1cmという薄さ。
目次
第Ⅰ部 共通評価
第1章 身体検査
- 1.情報収集
- 2.国際生活機能分類(ICF)と国際障害分類(ICIDH)
- 3.リハビリテーション栄養
- 4.METs表(Metabolic Equivalents)
- 5.形態測定
- 6.関節可動域検査
- 7.感覚検査
- 8.疼痛の評価
- 9.反射検査
- 10.姿勢反射検査
- 11.筋緊張検査
- 12.徒手筋力検査(MMT)
- 13.協調機能検査(運動失調)
- 14.Short Physical Performance Battery(SPPB)
- 15.Performance Status(PS)
- 16.身体活動能力質問票SAS(Specific Activity Scale)分類
第2章 意識・心理検査
- 1.意識障害(JCS・GCS)
- 2.時計描画テスト(CDT)
- 3.認知症検査(HDS−R・MMSE)
- 4.鎮静スケールRASS(Richmond Agitation−Sedation Scale)
- 5.CAM−ICUフローシート(Confusion Assessment Method for the Intensive Care Unit flow
sheet)
第Ⅱ部 疾患別評価
第1章 神 経
- A.脳卒中
- 1.modified NIH Stroke Scale(NIHSS)
- 2.Brunnstrom Recovery Stage(BRS)
- 3.SIAS(脳卒中における包括的な評価)
- 4.Fugl−Meyer Assessment(FMA)
- 5.modified Rankin Scale(mRS)
- 6.modified Ashworth Scale(MAS)
- 7.脳領域の機能と症状(簡易版)
- 8.CHADS2スコア
- B.高次脳機能障害
- 1.Japanese version of Montreal Cognitive Assessment(MoCA−J)
- 2.失語の把握
- 3.半側空間無視検査(CBS)
- 4.行動無視検査(BIT)
- 5.注意および遂行障害検査(TMT)
- 6.日本版BADS 遂行機能障害症候群の行動評価(BADS)
- 7.レーヴン色彩マトリックス検査(RCPM)
- 8.コース立方体組み合せテスト(Kohs Block Design Test)
- 9.ウェクスラー成人知能検査Ⅳ(WAIS–Ⅳ)
- 10.失行の分類
- 11.標準高次視知覚検査(VPTA)
- C.神経筋疾患
- 1.Hoehn−Yahrの重症度分類
- 2.unified Parkinson’s disease rating scale(UPDRS)
- 3.ALS機能評価スケール改訂版(ALSFRS−R)
- 4.厚生労働省が定めるALSの重症度分類
- 5.重症筋無力症(MGFA)Clinical Classification
- D.脊髄損傷
- 1.ASIA(American Spinal Injury Association)分類
- 2.Frankel分類と改良Frankel分類
- 3.座位評価(ISMG)
- 4.Zancolli分類
第2章 運動器
- A.上肢の運動器障害
- 1.手指の外傷患者の関節可動域
- 2.母指対立機能の評価表
- 3.指屈筋腱機能の評価表
- 4.指伸筋腱機能の評価表
- 5.Stricklandの評価基準
- 6.槌指の機能評価(蟹江の評価基準)
- 7.手関節障害の機能評価表
- 8.手関節障害の機能評価(Cooneyの評価法の改変)
- 9.橈骨遠位端骨折の治療成績評価基準
- 10.手根管症候群質問票−日本手の外科学会版(CTSI−JSSH)
- 11.Kienböck病の成績判定基準
- 12.Kapandjiの対立・反対立テスト
- 13.NOMA手・上肢機能診断
- 14.上肢障害評価表(DASH)
- 15.HAND20(上肢機能評価)
- 16.Mayo Elbow Performance Score(MEPS)
- 17.Patient-Rated Elbow Evaluation−The Japanese Version (PREE−J)
- 18.Neer分類
- 19.有痛弧(Painful Arc Sign)
- 20.ドロップアームテスト
- 21.エンプティーカンテスト
- 22.リフトオフ(Lift Off)徴候
- 23.指椎間距離
- 24.クランクテスト
- 25.ノーウッドテスト
- 26.サルカスサイン
- 27.ニアーのインピンジメントテスト)
- 28.ホーキンス−ケネディのインピンジメントテスト
- 【Web版】
- 29.肘機能スコア
- B.下肢の運動器障害
- 1.トーマステスト(Thomas Test)
- 2.エリーテスト(Ely Test)
- 3.大腿骨頸部骨折の分類(Garden分類)
- 4.大腿骨転子間骨折の分類(Evans分類)
- 5.Oswastry腰痛特異的QOL質問票(ODI)
- 6.Roland−Morris障害質問票(RDQ)
- 7.ロコモティブ・シンドロームの評価(ロコモ度テスト)
- 8.下肢伸展挙上テスト(SLRテスト)
- C.体幹の運動器障害
- 1.椎体骨折評価基準
- 2.脊柱側弯
- D.上肢切断
- 1.断端の上肢長・前腕長
- 2.上腕義手・肩義手の適合評価
- 3.前腕義手の適合評価
第3章 循環器
- A.心臓の生理機能
- 1.心拍数(脈拍数)
- 2.血圧測定
- 3.心音
- 4.リスクの層別化(AHA exercise standard)
- B.大血管と心機能障害分類
- 1.NYHA(New York Heart Association)心機能分類
- 2.うっ血性心不全の診断基準(Framingham Criteria)
- 3.Killip分類
- 4.大動脈解離の分類(DeBakey分類とStanford分類)
- 5.Forrester分類
- 6.Nohria−Stevenson分類
- C.大血管と心臓の運動病態
- 1.心胸郭比(CTR)
- 2.心電図の基本事項
- 3.Lown分類
- 4.代表的な不整脈
- 5.心筋梗塞部位と12誘導心電図変化
- 6.冠動脈造影検査(AHA分類)
- 7.心臓超音波検査(心エコー),左室駆出率(LVEF)の程度分類
- 8.ペースメーカーペーシング様式(国際ペースメーカーコード)
- 9.心肺運動負荷試験(CPX)
第4章 呼吸器
- A.呼吸器の生理機能
- 1.呼吸数とパターン
- 2.打診音の分類
- 3.聴診音の分類
- 4.聴診部位
- 5.肺活量測定(肺気量分画)
- 6.努力肺活量測定(努力呼気曲線)
- 7.努力肺活量測定(フローボリューム曲線)
- 8.酸素解離曲線
- B.呼吸器疾患
- 1.換気障害分類
- 2.呼吸不全の分類
- 3.代表的な胸部X線所見
- 4.胸郭の形態(変形)評価
- 5.胸郭拡張差の正常値
- 6.慢性閉塞性肺疾患(COPD)病期分類
- 7.急性呼吸窮迫症候群(ARDS)診断基準
- 8.呼吸困難の評価(Borgスケール)
- 9.COPDアセスメントテスト(CATスコア)
- 10.修正MRC息切れスケール
- 11.GOLDによるCOPDの複合的評価
- C.人工呼吸器
- 1.基本的な呼吸器の様式・モード・補助機能
- 2.人工呼吸器のグラフィックモニター〔従量式換気法(VCV)が一定流量の場合〕
- 3.非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)の基本モード
- 4.ウィーニングの開始条件
- 5.酸素療法
- 6.ボンベ残量の見方
第5章 精神・発達
- A.精神障害
- 1.行動抑制系・行動賦活系尺度(BIS/BAS尺度)
- 2.反芻尺度(LARSS)
- 3.不安・抑うつ尺度(HAD尺度)
- 4.Profile of Mood States 2nd Edition(POMS2)
- 5.状態−特性不安尺度(STAI)
- 6.うつ性自己評価尺度(SDS)
- 7.統合失調症認知機能簡易評価尺度(BACS−J)
- 8.Schizophrenia Quality of Life Scale日本語版(SQLS−J)
- 9.簡易精神症状評価尺度(BPRS)
- 10.陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)
- 11.精神科リハビリテーション行動評価尺度(REHAB)
- 12.アルコール再飲酒リスク評価尺度(ARRS)
- 13.刺激薬物再使用リスク評価尺度(SRRS)
- 14.精神障害者社会生活評価尺度(LASMI)
- B.発達障害
- 1.DENVERⅡ−デンバー発達判定法
- 2.遠城寺式乳幼児分析的発達検査法
- 3.粗大運動能力尺度(GMFM)
- 4.日本版ミラー幼児発達スクリーニング検査(JMAP)
- 5.日本感覚イベントリー(JSI−R)
- 6.臨床観察検査
- 7.フロスティッグ視知覚検査
- 8.新版K式発達検査2001
- 9.日本版WISC−Ⅳ知能検査
- 10.田中ビネー式知能検査
- 11.日本版K−ABC心理・教育アセスメントバッテリー
第Ⅲ部 日常生活動作評価
第1章 生活機能
- A.起居・移動
- 1.歩行観察
- 2.10 m歩行テスト(10MWT)
- 3.片脚立位
- 4.Functional Balance Scale(FBS)
- 5.Functional Reach(FR)
- 6.Timed Up and Go test(TUG)
- 7.シャトルウォーキングテスト(ISWT)
- 8.身体機能の残存能力と生活環境整備
- 9.移動に必要なスペース
- 10.移動のための福祉用具(車いす・杖・シルバーカー・歩行器・歩行車)
- 11.電動車いすの運転技能評価(WST)
- 12.手すりの選択
- 13.段差解消(上がり框・スロープ・居室間・浴室)
- 14.建具の種類と動作の特徴(特に戸びら)
- 15.トイレの環境整備のポイント
- B.ADL(全般)
- 1.Barthel Index(BI)
- 2.FIM(機能的自立度評価表)
- C.摂食・嚥下
- 1.摂食と嚥下の見方
- 2.反復唾液嚥下テスト(RSST)
- 3.改訂水飲みテスト
- 4.痰の性状一覧
- 5.食事の福祉用具
- D.排 泄
- 1.排泄日誌
- 2.便形状(Bristol基準)
- 3.排泄チェック(症状質問票)
- 4.排泄の福祉用具と環境
- 【Web版】
- E.整容・更衣・入浴
- 1.整容の福祉用具と環境
- 2.更衣の自助具
- 3.入浴の福祉用具
- 4.入浴の環境
第2章 予防・介護
- 1.転倒の評価
- 2.転倒予防のための住まいの確認
- 3.徘徊予防のための住宅環境(徘徊感知器)
- 4.住宅改修のチェックポイント
- 5.介護保険制度における福祉用具貸与・購入の種目
- 6.介護保険制度における住宅改修補助
巻末資料
- 1.生化学検査・凝固検査
- 2.血液検査
- 3.尿・一般検査
- 4.救命処置(BLS)
- 5.急変時の対応
- 6.感染対策
- 7.運動中止基準
- 8.離床開始基準(意識状態・循環機能・呼吸機能・人工呼吸器・その他)
- 9.医療機器設定