ICUリハポケット手帳

編集
:横山仁志 渡邉陽介
著者
:聖マリアンナ医科大学 呼吸リハビリテーションチーム
  堅田絋頌 松嶋真哉 武市梨絵 佐々木祥太郎
  中田秀一 中茎篤 韮澤光太郎 小林孝至 相川駿
  水野紗里江 渡邉陽介 横山仁志
ページ数
:288頁
判型
:B6変形判 2色
ISBN
:978-4-908933-39-4
定価
:3,300円(本体3,000円+税)
発行年
:2022年9月



(送料無料)


内容

 セラピストの金字塔的お守りにICUリハビリテーション版が登場!!

 早期リハビリテーションが数年前に集中治療(ICU)領域で注目され,現在は導入期を経て,広汎な知見がまとまり始めた成長期に入ったころであろう。この段階では,何が正しく、何が間違っているかを、担い手となる医療従事者に教育する必要性が生じてくる。ちょうど、そのような時勢に応じた待望の一冊が誕生した。
 本書は,ICUリハに携わるエキスパートの視点から「①介入前に知っておくべき情報」「②臓器・機能別で必要な病態・評価・薬剤・医療機器・管理方法の知識」「③疾患特異性における注意点」と大きく3つに分け,全項目を図表で解説することで,初学者でも容易に現場で実践しやすいよう解説した必読書である。これにより正確で安全,かつ適切な治療介入へと導く臨床的思考をサッと確認でき,効果的なリハビリが実現できる。早速ポケットに忍ばせ,目まぐるしく回る臨床現場で,ぜひ活用してほしい。

【本書の5大特徴】
①ポケットに入る(持ち歩ける)ガイドブック。
②若手でも評価および治療・管理を効率的に,また安全に実施が可能。
③リハビリ時における要点と配慮すべき注意事項を平易に説明。
④疾患特異性で必要な知識を具体的に提示。
⑤豊富な経験に裏打ちされた実践的な知識と高度な技術を獲得できる秀逸な一冊。 


目次

第Ⅰ部 介入前情報
  •  1.情報収集
  •  2.入院前情報①─介護保険制度における介護区分
  •  3.入院前情報②─障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)
  •  4.入院前情報③─ Clinical Frailty Scale
  •  5.入院前情報④─身体障害者障害程度等級表
  •  6.重症度指標①─ APACHE Ⅱスコア・SAPS Ⅱ
  •  7.重症度指標②─ SOFAスコア
  •  8.ルート・ドレーン・チューブ管理
  •  9.終末期医療
第Ⅱ部 臓器・機能別
 第1章 神経・疼痛・不穏・せん妄(PAD)
  •   1.意識障害の評価(JCS・GCS)
  •   2.意識障害の原因検索(AIUEOTIPS)
  •   3.認知機能の評価(HDS─R・MMSE─J)
  •   4.疼痛①─鎮痛薬(人工呼吸管理時および周術期に使用する鎮痛薬)
  •   5.疼痛②─鎮痛の評価(NRS・VAS・フェイススケール・CPOT・BPS)
  •   6.不穏・鎮静①─鎮静薬
  •   7.不穏・鎮静②─鎮静の評価(RASS・BIS)
  •   8.不穏・鎮静③─自発覚醒トライアル(SAT)
  •   9.せん妄①─分類・鑑別・前駆症状・危険因子誘発する薬剤・リスク
  •   10.せん妄②─評価(CAM─ICU フローチャート・ICDSC)
  •   11.せん妄③─対策(薬理学的・非薬理学的アプローチ)
  •   12.睡眠①─睡眠薬
  •   13.睡眠②─評価(Richards─Campbell 睡眠調査票)
 第2章 循環器
  •   1.動脈・心臓の各名称と略語
  •   2.血圧
  •   3.心拍数
  •   4.水分バランス(in/out バランス)
  •   5.正常心電図の名称と正常幅
  •   6.代表的な不整脈
  •   7.ペースメーカーの表記ルール,適応とモード
  •   8.胸部X 線像
  •   9.心臓超音波検査①─心臓の形態・左室収縮能・拡張能などの評価
  •   10.心臓超音波検査②─壁運動の評価
  •   11.ショックと輸液反応性
  •   12.機械的循環補助
  •   13.肺動脈カテーテル(スワンガンツカテーテル)
  •   14.フロートラックモニター(連続的動脈圧心拍出量測定システム)
  •   15.心疾患に用いられる薬物療法
 第3章 運動器疾患
  •   1.肺葉・肺区域
  •   2.呼吸筋・呼吸補助筋と神経支配
  •   3.呼吸不全の分類と基礎病態
  •   4.動脈血液ガス分析(ABG)①─異常値と臨床症状,身体所見
  •   5.動脈血液ガス分析(ABG)②─酸塩基平衡と代償機構
  •   6.動脈血液ガス分析(ABG)③─酸塩基平衡の代償限界
  •   7.経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)・酸素解離曲線
  •   8.呼気終末炭酸ガス分圧(ETCO2)
  •   9.胸部X 線①─構造とスクリーニングのポイント
  •   10.胸部X 線②─代表的な異常所見
  •   11.胸部X 線③─シルエットサインの部位とポイント
  •   12.フィジカルアセスメント①─視診・触診のチェックポイント
  •   13.フィジカルアセスメント②─打診
  •   14.フィジカルアセスメント③─肺音(呼吸音と副雑音)
  •   15.呼吸管理①─非侵襲的陽圧換気(NPPV)と侵襲的陽圧換気(IPPV)の特徴
  •   16.呼吸管理②─気管挿管の適応(MOVES)
  •   17.呼吸管理③─気管挿管と気管切開
  •   18.呼吸管理④─侵襲的陽圧換気(IPPV)で用いる基本モード(補助調節換気)
  •   19.呼吸管理⑤─侵襲的陽圧換気(IPPV)で用いる基本モード(同期式間欠的調節換気)
  •   20.呼吸管理⑥─侵襲的陽圧換気(IPPV)で用いる基本モード(持続的陽圧呼吸・圧支持換気)
  •   21.呼吸管理⑦─特殊換気モード
  •   22.呼吸管理⑧─非侵襲的陽圧換気(NPPV)の基本モード・と気道内圧波形の特徴
  •   23.呼吸管理⑨─非侵襲的陽圧換気(NPPV)の代表的なデバイスと特徴
  •   24.呼吸管理⑩─酸素療法の各種酸素投与デバイスと吸入気酸素濃度(低流量と高流量)
  •   25.呼吸管理⑪─高流量鼻カニュラ酸素療法(HFNC)の適応と効果
  •   26.呼吸管理⑫─高流量鼻カニュラ酸素療法(HFNC)・人工呼吸選択のアルゴリズム
  •   27.呼吸管理⑬─体外式膜型人工肺(ECMO)の種類と特徴
  •   28.呼吸管理⑭─ VV─ECMO 管理におけるリハビリテーション時のモニタリング
  •   29.呼吸療法の評価①─肺メカニクス
  •   30.呼吸療法の評価②─咳嗽力
  •   31.呼吸療法の評価③─代表的な異常曲線と対処法
  •   32.呼吸療法の評価④─非同調の原因と対処法
  •   33.呼吸療法の評価⑤─ウィーニング指標
  •   34.呼吸療法の評価⑥─自発呼吸トライアル(SBT)
  •   35.人工呼吸器関連肺炎予防バンドル(VAP)
 第4章 腎・電解質
  •   1.腎機能に対応した腎不全症状
  •   2.急性腎障害(AKI)の分類
  •   3.急性腎障害(AKI)の原因
  •   4.慢性腎臓病(CKD)の定義と病気分類
  •   5.透析の種類と特徴
  •   6.バスキュラーアクセスの種類と特徴
  •   7.薬物療法(利尿薬の種類・特徴・注意点)
  •   8.体液評価
  •   9.電解質異常の症状と注意点
  •   10.急性腎障害(AKI)バンドル
 第5章 血液・凝固・代謝
  •   1.急性期播種性血管内凝固症候群(DIC)の診断基準
  •   2.播種性血管内凝固症候群(DIC)の治療(輸血・補充療法)
  •   3.静脈血栓塞栓症(VTE)の分類・危険因子・身体所見
  •   4.静脈血栓塞栓症(VTE)の画像評価
  •   5.肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症の発症・リスク(Wells スコアと改訂ジュネーブスコア)
  •   6.静脈血栓塞栓症(VTE)の診断のアルゴリズム
  •   7.静脈血栓塞栓症(VTE)の治療
  •   8.静脈血栓塞栓症(VTE)の予防
  •   9.ICU における目標血糖と管理方法
  •   10.重症患者における目標血糖
 第6章 消化器・栄養
  •   1.消化器の基礎─解剖と機能
  •   2.排便異常と便性状の評価
  •   3.低栄養の分類
  •   4.低栄養の診断基準(GRIM criteria)
  •   5.低栄養のリスク①─サルコペニアの診断基準(AWGS2019)
  •   6.低栄養のリスク②─リフィーディング症候群
  •   7.低栄養アセスメント─ ICU 複合的栄養状態・アセスメン方法
  •   8.栄養アセスメント─身体計測とその特徴
  •   9.経腸栄養・経静脈栄養の特徴と差異
  •   10.重症患者の必要エネルギー・タンパク質量(各ガイドラインの推奨)
  •   11.重症患者の摂取エネルギー量・摂取タンパク量の計算方法
 第7章 身体機能・ADL
  •   1.関節可動域検査(ROM─T)
  •   2.筋緊張─ modified Ashworth Scale
  •   3.感覚検査
  •   4.反射─腱反射・病的反射
  •   5.筋力─骨格筋の神経支配および髄節・MRC sum score・握力・下肢筋力・
  •     超音波検査による骨格筋量評価
  •   6.バランス─片脚立位
  •   7.パフォーマンス─ PFIT・10 m 歩行時間・TUG・SPPB
  •   8.ADL ─ IMS・BI・FIM・FSS─ICU・Katz Index
 第8章 摂食嚥下障害
  •   1.摂食嚥下の解剖
  •   2.摂食嚥下運動
  •   3.ICU の摂食嚥下障害(ICU─ASD)の原因
  •   4.加齢による摂食嚥下機能の変化
  •   5.摂食嚥下の評価①─評価フロー
  •   6.摂食嚥下の評価②─カルテから情報収集
  •   7.摂食嚥下の評価③─スクリーニング検査
  •   8.摂食嚥下の評価④─スクリーニング検査と食形態の判断例
  •   9.摂食嚥下の評価⑤─嚥下造影検査(VF)と嚥下内視鏡検査(VE)
  •   10.摂食嚥下の評価⑥─摂食場面における評価
  •   11.摂食状況の評価尺度(FOIS)
  •   12.摂食嚥下リハビリテーション①─間接訓練
  •   13.摂食嚥下リハビリテーション②─直接訓練
  •   14.摂食嚥下リハビリテーション③─リスク管理
第Ⅲ部 疾患特異性項目
 A.脳卒中
  •   1.脳動脈の解剖と脳血管還流領域
  •   2.脳梗塞の画像所見(MRI・CT)
  •   3.脳梗塞の画像所見─頸動脈超音波検査
  •   4.脳梗塞の治療
  •   5.脳血管脳造影検査
  •   6.脳出血の画像所見
  •   7.出血の治療
  •   8.くも膜下出血の好発部位
  •   9.くも膜下出血の重症度分類─ Hunt & Kos nik Grade
  •   10.くも膜下出血のCT 分類─ Fisher 分類
  •   11.脳脊髄液ドレナージ
  •   12.てんかん・痙攣
  •   13.神経学的重症度の評価─ NIHSS
  •   14.脳神経の評価
  •   15.運動麻痺の評価─ BRS
  •   16.高次脳機能障害の病巣と症状
  •   17.高次脳機能障害の評価
  •   18.失語症状のスクリーニング検査
 B.心肺停止
  •   1.心肺停止に必要な知識
 C.心筋梗塞
  •   1.虚血性心疾患の分類
  •   2.冠動脈の名称と分類─ AHA 分類
  •   3.再灌流の評価指標(TIMI 分類)と側副血行路の評価指標(Rentrop 分類)
  •   4.十二誘導心電図の変化と心筋梗塞の部位,閉塞冠動脈の関係
  •   5.心筋梗塞後の逸脱酵素
 D.心不全
  •   1.心不全の診断基準─フラミンガム・左室駆出率(LVEF)の診断基準
  •   2.心不全の重症度分類
  •   3.Clinical Scenario(CS)と治療
  •   4.Forrester 分類・Nohria 分類
 E.大動脈疾患
  •   1.大動脈瘤の分類
  •   2.大動脈解離の病型分類
  •   3.大動脈解離の偽腔の血流による分類
  •   4.大動脈解離の部位と臨床症状
 F.急性呼吸窮迫症候群
  •   1.急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の重症度と治療戦略
  •   2.急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の人工呼吸管理
 G.市中肺炎
  •   1.CURB─65
  •   2.A─DROP
 H.慢性呼吸不全
  •   1.呼吸困難に関する自覚症状の評価─修正MRC・息切れスケール
  •   2.慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者のHRQOL 評価─ COPD アセスメントテスト
  •   3.慢性閉塞性肺疾患(COPD)の重症度分類─ GOLD分類
  •   4.呼吸困難に関する自覚症状の評価─修正Borgスケール
  •   5.慢性閉塞性肺疾患(COPD)の薬物療法─吸入薬の種類と吸入デバイス
 I.胸腹部外科術後
  •   1.代表的な術後呼吸器合併症の危険因子
  •   2.ドレーン
  •   3.胸腔ドレーンの特徴とチェックポイント
  •   4.胸水の鑑別─ Light の基準
  •   5.急性腹部コンパートメント症候群─ ACS
 J.敗血症
  •   1.敗血症の定義・診断基準
  •   2.組織灌流指標
  •   3.敗血症関連合併症
 K.熱 傷
  •   1.重症度分類①─熱傷面積の推定方法
  •   2.重症度分類②─熱傷深度
 L.糖尿病
  •   1.糖尿病合併症の分類
  •   2.急性合併症の特徴─糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)と高血糖浸透圧症候群(HHS)
 М.多発外傷・脊髄損傷
  •   1.外傷患者の解剖学的重症度①─ AIS・ISS
  •   2.外傷患者の生理学的重症度②─ RTS
  •   3.開放骨折の分類(Gustillo による開放骨折の分類)・治療方針
  •   4.骨の平均癒合日数─ Gurlt およびColdwell による骨の癒合期間
  •   5.コンパートメント症候群の診断・治療
  •   6.骨盤骨折の分類(AO/OTA 分類)・治療・リハビリテーション
  •   7.大腿骨近位部骨折の分類・治療・リハビリテーション
  •   8.脊髄損傷の重症度分類─ ASIA 分類およびFrankel分類と改良Frankel 分類
  •   9.脊髄損傷の随伴症状
  •   10.脊髄損傷の機能予後
  •   11.NICU─Acquired Weakness(ICU─AW)
  •   12.ICU─AW の診断基準
【巻末資料】
  •  1.早期離床・リハビリテーション加算
  •  2.モビライゼーション①─早期離床の開始基準・禁忌・中止基準
  •  3.モビライゼーション②─ Early mobilization のプロトコル例
  •  4.救命処置①─ BLS
  •  5.救命処置②─ ACLS
  •  6.重症患者に使用される一般的な経腸栄養剤の組成
  •  7.一般的な経静脈栄養製剤の組成
  •  8.熱量(エネルギー)やアミノ酸を含む輸液製剤の組成

書籍