セミナー詳細
Pusher現象の評価と治療の考え方―傾いた垂直性
本セミナーは、今春刊行された書籍「傾いた垂直性」をもとに、Pusher現象と関連徴候について書籍だけでは得られない、すき間(書籍では未発表など)をうめる内容です。緻密なデータに基づいた知見、およびメカニズムの解明、効果的な治療方法を、最先端の医療で活躍する筆者たちが容易に理解できるよう解説します。明日からの臨床に、ぜひ活かしてください。
- 講師:網本 和(首都大学東京)
松田雅弘(城西国際大学)
藤野雄次(埼玉医科大学国際医療センター)
開催概要
受講料 | 1名様 6,500円(税込)※当日の昼食等は各自ご用意ください。 |
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取得履修ポイント | 日本理学療法士協会:神経理学療法専門分野 履修ポイント5 認定 ※ポイント申請をご希望の方は、お申込み手続きの備考欄に、 PT協会会員番号、施設名をご記入のうえお申込みください。 |
会場 | 会場:NATULUCK飯田橋東口駅前店2階中会議室(JR東口飯田橋駅徒歩2分) 東京都千代田区飯田橋4-8-6 日産ビル2階中会議室 |
日時 | 空席状況 | 申し込み |
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2017年11月25日(土)10:00〜16:15(受付開始 9:30) | 受付終了 |
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【支払方法】
- お申し込み手続きにて、お名前、ご住所、お電話番号、メールアドレス、領収書の有無をご記入後、クレジットカードまたはコンビニエンスストアにてお支払い下さい。
プログラム概要
- 1.傾いた垂直性 網本 和(10:00~12:00)
Pusher現象は、その特異な臨床像とリハビリテーション上の困難性によって広く知られているが、詳細な病態、発生のメカニズム、他の関連症状との関係性、治療アプローチなどについては、まだ十分に明らかとはいえない。今回、われわれは「垂直性」の視点からこれらの課題を俯瞰し、最近の研究成果をもとに臨床的評価と治療に関する新しい提言をしていきたい。
①垂直性とは何か―verticalityの研究史
②Phsher現象の垂直性
③臨床像の特性とGVS - 2.半側空間無視・パーキンソン病における垂直性 松田雅弘(13:00~14:30)
半側空間無視患者の左側を向いた姿勢、パーキンソン病患者の前屈姿勢などは、なぜ正中線から外れた姿勢で、常に保持し続けているのだろうか。その病態特異的な垂直性の実際に触れ、自験例としてパーキンソン病に対する脳への電流刺激によって姿勢が改善した症例を提示し、その病態の理解を深めていきたい。
①姿勢保持能力のなかの身体の垂直性が及ぼす影響
②脳卒中例の垂直性とは
③半側空間無視例の垂直性の実際
④パーキンソン病例の垂直性の実際
⑤その評価と治療アプローチ -
- 3.Phsher現象の評価・治療アプローチ 藤野雄次(14:45~16:15)
Pusher現象はPusher評価スケール(SCP)やPusher重症度分類などを用い、定量的に重症度を判定する必要がある。一方、Pusher現象の評価を治療に反映するためには、運動学的な解釈に基づいて動作を定性的に捉えることも重要である。また近年では、Pusher現象に対する腹臥位療法の有効性が示され、さらにPusher現象に対する運動学的な評価やトレーニング機器を利用した治療を含め紹介する。
①Pusher現象の評価指標
②Pusher現象に対する運動学的評価とそれに基づく治療
③垂直認知の障害に対するアプローチ
④Pusher現象に対する腹臥位療法
⑤Pusher現象に対するトレーニング機器を利用した治療効果
※プログラムは追加・変更になる場合がございます。